【インタビュー】北の大地で活躍するテクノロジー大好き現場監督に話を聞いてきた

【インタビュー】北の大地で活躍するテクノロジー大好き現場監督に話を聞いてきた

北海道の土木現場で働かれている現場監督の方にお話をお伺いすることが出来ました。(都合上、匿名になっておりますがご了承くださいませ。)お伺いした内容があまりにも示唆に富む内容でしたので、記事にてご紹介させていただきます。

今回お話をお伺いできた方は、ご本人自身が無類の新しいもの好きということもあり、最新のテクノロジーの活用に積極的な方で、既にトータルステーションの活用はもちろん、ドローンによる測量も積極的に行っていらっしゃいます。

建設会社のコスト意識とテクノロジー導入の関係性

最新のテクノロジー・機器を導入しているかの大きな分かれ目になるのは、「人の動く時間や工数に対してのコスト意識」ではないでしょうか。特に、測量の際に発生する待ち時間や無駄な時間を積算して考えられるかどうか、です。
例えば、現場の作業員1時間2,000円として、日・週・月・作業期間で集計して考えたときに、機器やテクノロジーを導入していればどれだけ削減できていたか、を比較できるかどうか、というのが重要だと思います。

ただ、それに気づいていない人が結構多いのが土木現場の現状ですね。現場で人(や、重機)が”遊んでいる状態(もて余してる時間)”というのは会社としては一番大きな”見えない損失”じゃないかなと思いますね。意外と「工事の失敗」や「発注ミス」は気付きやすい損失ですが、人や重機の遊びは見えにくい損失です。

コスト意識は現場の意識

人や重機が遊んでいるかどうかは会社や経営者には直接的に伝わりにくい。なので、現場の長(監督)にその意識があるかどうかにかかっています。言うなれば、現場の長は経営者みたいなもんですからね。発注された仕事を最低限こなすのは当たり前、それ以上どうやって利益を残すか・高い評価を得られるか、ということに意識が高いかどうかが重要です。

難しいのは、様々な期間の仕事が入り乱れて工事が進むところです。数時間で終わる作業もあれば、数日に渡っての仕事、しかも他の作業員や業者の方のスケジュールと密接に関係している場合も多くあります。このコントロールが最も差がつくポイント。

しかも、人間は感情の生き物じゃないですか。やっぱり良い現場には”遊び”の要素も必要で、そこも含めてコントロールが重要なんです。そして、これをうまく行かせるにはやっぱり作業員との遊び的な要素も含めたコミュニケーションが重要だと思います。

ちなみに、現場監督は内部の調整だけではなく、外部の協力業者もコントロールしていかなければなりません。当然その協力会社とも”長期的な信頼関係”を作っていく必要があります。これもコミュニケーションが重要です。双方、ちゃんと儲けが出るように配慮した上で、こちらの依頼も通してもらえるような関係性を、現場対現場で作っていくことが必要。

現場の意識が経営者に届くかどうかが結構大事

(前述の通り)コスト意識の高い現場であればあるほと、機器やテクノロジー導入が進みやすいんですが、最終的な導入は経営者になるので、現場の意識がちゃんと経営者に届いているかどうかが結構大事です。

現場の人がコスト意識が高く「この新しい機器を使ったら楽になる」と知っていたとしても、「買わなくても、今までできているからいい」と経営者に一蹴されてしまう場合もあると思います。経営者としては、数百万かかる機器を作業員を楽にさせるために投資しにくい、という人も経営者も多いはず。

現場監督と経営者との信頼関係や現場からの情報発信がとても重要です。

ただ、逆に経営者としては投資して新しい機器を購入したにもかかわらず、現場も使い切れないというケースも目にすることがあります。年配の方に最新のスマホを買ってあげるようなイメージ。”使えない!”で終わっちゃうんですよね。

最新機器と、それを使えない作業員の間を埋めていくために

最新の機器はどんどん新しくなっていきます。使えない作業員との技術と作業効率のギャップは広がっていく。
とはいえ、多くの作業員にとっていきなりこのギャップを埋めるのも大変なのも事実です。本当に土木の現場にはいろんな人がいるんです。大卒から工業高校出た人から、中卒から様々。年齢層や経験値も様々です。この中で最新機器を使えるのは一部だけ。それ以外の方々にとって、最新の機器の作業効率に少しでも近づくために、使いやすい技術で出来る範囲から始められるようなものはニーズがあると思いますね。